お笑いタレントの「あべこうじ」さんの初監督映画「オールドカー～てんとう虫のプロポーズ～」の舞台あいさつが6月1日、「ジストシネマ和歌山」（和歌山市松江向鵜ノ島）で行われた。

映画「オールドカー」のポスターを前に、暁月みなみさん（左）熊田曜子さん、松田和亜紀さん

　5月30日からジストシネマ和歌山で上映が始まった同作。鹿児島県霧島市を舞台に、旧車を通じて親子3代の絆を描く。

　当日は88席の客席は満席となった。上映後、出演者の暁月ななみさんと熊田曜子さん、プロデューサーの松田和亜紀さんが登場すると会場は大きな拍手に包まれた。それぞれが作品の見どころを紹介したほか、10日間で俳優陣の登場シーンを全て撮影したなどの制作秘話を披露した。このほか、出演者の演技に合わせて登場人物の設定を変更したり、本作の見せ場でもある「スバル360」と路面電車が市中を並走するシーンがリテイクになったりしたなど、さまざまなエピソードが披露されると、観客からは驚きの声や笑い声が上がっていた。

　暁月さんと熊田さんはプライベートで一緒に和歌山の動物園を訪れたり、みかん狩りをしたりして楽しんだ思い出話を披露した。暁月さんは「普段は沖縄の実家のことを考える時間がなかった。この映画を観賞して、家族やペットの大切さやつながりを考えた。皆さんにとっても、大切なものを考えるきっかけになればうれしい」と話す。熊田さんは「この映画を観賞している時に、思い浮かんだ人はきっとあなたにとって大切な人。その人に、この作品の話をしてほしい」と話す。