
和歌山南陵高校(日高川町和佐)で6月14日、「朝市」を初開催する。
同校は1990(平成2)年、「和歌山国際海洋高等学校」として設立。2011(平成23)年に経営母体を静岡県の「学校法人南陵学園」に変更し、2016(平成28)年に「和歌山南陵高校」として再出発したが、資金難による教職員の給与未払いなどが発生。2022年に静岡県から生徒募集停止措置などが取られていた。2024年4月に同法人元営業部長・甲斐三樹彦さんが理事長に就任し、運営体制を刷新。同年12月に生徒募集停止が解除され、今年4月に3年ぶりに新入生13人が入学した。
同校は昨年、地域企業やクラウドファンディングの支援を得て、寮を修繕。このほか会議室を図書室に改修したり新校歌を作ったりした。レゲエ調の新校歌は、夏の全国高等学校野球選手権大会和歌山大会で流れたことで注目を集めた。
「朝市」は地域の人との交流を目指した企画。当日は同町のほか、御坊市、印南町などから12店が出店。弁当、焼きそば、クレープ、パン、手芸・アクセサリーなどを販売する。
甲斐理事長は「朝市は月1回定期開催していく。学校と地域でまちおこしができれば。協力を申し出てくれる人がたくさんいるので、いずれは開催頻度を上げたい。本校は今も立て直しのまっただ中だが、現在の様子をたくさんの人に見てもらいたい。地域の人たちと交流することで、県外から来た生徒たちも地元の子どものように一緒に育ててほしい。地域に根ざし、地域の役に立つ学校になるとともに、地域の人に応援してもらえる学校にしたい」と話す。
開催時間は9時~12時。