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アドベンチャーワールドの「カマイルカ」赤ちゃん、1カ月齢迎える

8月11日に1カ月齢になったカマイルカの赤ちゃん(2025年8月10日撮影)

8月11日に1カ月齢になったカマイルカの赤ちゃん(2025年8月10日撮影)

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 「アドベンチャーワールド」(白浜町堅田)で2年ぶりに誕生したカマイルカの赤ちゃんが8月11日、1カ月齢を迎えた。

7月11日に生まれたカマイルカの赤ちゃん(2025年7月11日撮影)

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 鯨類は正常に出産した場合でも授乳不良などで死ぬ場合が多い。同園では1981(昭和56)年~2025年に15回、カマイルカの出産があったが、育成に成功したのは今回を含め3頭のみ。2016(平成28)年からは「鯨類繁殖プロジェクトチーム」を結成し、繁殖と育成に取り組む。現在、9頭のカマイルカを飼育する。

 赤ちゃんは、7月11日生まれ。2015(平成27)年に同園にやってきた野生個体の雄と2010(平成22)年に同園で生まれた15歳の雌との間に生まれた。出生時の体長は107センチ、体重は14キロ。8月10日現在、体長116センチ、体重21キロになっている。

 母イルカの出産は2度目。2018(平成30)年の1度目の出産では育児行動が見られず、赤ちゃんは5日齢で死んだ。同園は、妊娠中の別個体と同居させ、育児行動を学ばせ、授乳トレーニングをするなど、出産に向けた準備をしてきた。同園によると、現在母イルカは常に赤ちゃんの近くで泳ぎ、授乳や呼吸のサポートを行っており、赤ちゃんも母イルカの動きに合わせて行動しているという。

 飼育スタッフの北田拓海さんは「赤ちゃんイルカは、母イルカの愛情いっぱいの子育てと飼育スタッフのサポートで元気にすくすく成長している。生まれた直後に比べ体つきがふっくらし、ときどきジャンプするなど泳ぎも力強く上手になってきた。これからは母イルカに寄り添いながらも離れて泳ぐ距離や時間が少しずつ長くなり、イルカらしいしなやかな泳ぎが見られるようになる。成長に合わせて変化する母子の関わり方や遊びの行動が見られる日を楽しみにしてほしい」と話す。

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