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和歌山大の学生が地元事業者と大阪で県産商品PR 商品販売に挑戦も

海南市の「平和酒造」で酒造りを学ぶ和歌山大学生

海南市の「平和酒造」で酒造りを学ぶ和歌山大学生

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 和歌山県産食品の販売イベント「巡る 出会う 和歌山」が9月17日~21日、阪神梅田本店(大阪市)で開催される。

田辺市の「南紀みらい」が運営するセレクトショップで商品について学ぶ和歌山大学生

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 2022年に始まった、和歌山大学(和歌山市栄谷)の学生たちが和歌山のグルメとカルチャーを紹介する同イベントは今年で4回目。同店に勤務する卒業生が企画した。今回のコンセプトは「雄大な自然やその中で育まれた食材の数々でできた和歌山グルメを中心に、魅力あふれる土地としての和歌山を紹介する」。

 和歌山大の学生37人はこれまで、3グループに分かれて県内事業者を訪問し、商品について学び、開発や販売準備を進めてきた。まちづくり会社「南紀みらい」(田辺市湊)では、自分たちが販売する商品の選定や販売方法を検討。販売する梅干し全種を試食し、それぞれの特徴を学んだ。酒造会社「平和酒造」(海南市溝ノ口)では、酒造りの現場を見学し、当日特別販売する日本酒「紀土 KID」の特徴を学び、和歌山県産果物を使ったスイーツとのペアリングを考えた。「パン工房カワ」(湯浅町湯浅)では、店内の視察や新商品開発会議に参加。熊野牛入りカレーパンや県産イチジクを使ったカンパーニュ、県産果物を使ったフルーツデニッシュなどの商品を開発した。

 当日は、学生が店員を務める「学生ショップ」のほか、地元事業者など15店以上が出店し、調理、実演販売、物販などを行う。和歌山の定番グルメや特産品、イベントのために企画した新商品なども用意する。期間中、学生たちは交代で店頭に立ち、商品販売を行う。

 同大学食農総合研究教育センターの岸上光克教授は「県外出身の学生も多く、毎年この催事が和歌山の魅力を感じるきっかけになっている。和歌山の商品を座学だけでなく、現場で学び、その学びを自分の言葉で消費者に伝える貴重な機会。学生のえりすぐりの品を買うだけでなく、学生の話にも耳を傾けてもらえたら」と話す。

 開催時間は10時~20時。

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