アドベンチャーワールド（白浜町堅田）が9月15日、同園で飼育するバンドウイルカとアフリカゾウに敬老の日のプレゼントを贈った。

果物や野菜をプレゼントされた推定53歳のアフリカゾウ

　1978（昭和53）年の開園当初から飼育している2頭の雌バンドウイルカに、飼育スタッフが遊具を贈った。同園によると、飼育下のバンドウイルカ国内最高齢の推定55歳・51歳という。この日は、飼育スタッフが日々の健康チェックやこれまでの飼育管理の様子を紹介した。贈られた遊具は、メッセージ入れたフラフープと「アバ」と呼ばれる浮き。2頭はくわえたり、胸びれに引っかけて泳いだりして遊んだ。

　同園によると、イルカの平均寿命は約50歳。55歳は人間では80～90歳に相当するという。

　飼育スタッフの後藤晴華さんは「これまで大きな病気もなく元気に過ごしている。今日のおもちゃも気に入ったようで、たくさん遊んでくれてうれしい。これからも日々の健康管理をしっかりしながら、新しいおもちゃを与えたり、餌の与え方を工夫したりして、元気に過ごせるようにしたい」と話す。

　同日、開園当初から47年間飼育する推定53歳の雌アフリカゾウ2頭にも長寿を祝うプレゼントを贈った。同園によると、ゾウの寿命は50～60歳。2頭は八木山動物園（宮城県）で飼育する59歳のアフリカゾウに次ぐ長寿という。

　当日は、バショウの葉の上に花束に見立て、2頭の好物の野菜や果物を盛り付けてプレゼント。2頭は次々に好きな果物や野菜を口に運んで食べた。食事を見守る来園者に飼育スタッフが、加齢に伴う歯や食事の変化について解説した。

　飼育スタッフの木村将史さんは「2頭ともおいしそうに食べてくれて、うれしい。一生懸命食べる姿がかわいらしい。国内最高齢を目指し、健康管理をしっかりしていきたい」と話す。