新種のヨコエビ「パンダメリタヨコエビ」と「ヨリパンダメリタヨコエビ」の展示が2月14日、すさみ町立エビとカニの水族館(すさみ町江住)で始まった。
エビとカニの水族館の水槽で展示されている「パンダ柄」ヨコエビ
白黒「パンダ柄」のヨコエビ2種の生体を約100個体展示。それぞれ白浜町や大阪府などの沿岸で採集された個体が基になり、新種記載された。展示は、ヨコエビ研究者の広島大学大学院の富川光教授が監修した。ヨコエビの生態や新種発見の経緯、命名の由来などを紹介する。
「パンダメリタヨコエビ」は2024年に新種記載されたエビで、体長は4~6ミリ。ジャイアントパンダに似た白黒模様が特徴。白浜町のほか大阪府、三重県、愛媛県、福井県、韓国などに分布する。「ヨリパンダメリタヨコエビ」は2025年に新種記載された。体長は6~10ミリとやや大型で白黒のコントラストが強く、和名は文筆家でパンダ愛好家の藤岡みなみさんが命名した。同館によると、同種は潮間帯の比較的深い場所に生息し、これまでに白浜町と大阪府の海岸で見つかっているという。
富川教授は「ヨコエビが水族館に展示されるのは、『ヨコエビ界』の悲願。よく似ているが遠縁の2種の違いを観察してほしい。一風変わった命名秘話にも注目してほしい」とコメントを寄せる。
平井厚志館長は「ヨコエビは種類が多く、なかなか同定できないので展示することはほぼない。ヨコエビ種は、海水にも淡水にも生息し、容易に捕まえられるが意外と知らないことが多い」と話す。「ほかの種に捕食されたり、分解者となったり、生態系の中でほかの生物を支える重要な役割を果たしている。その面白い生態のほか、新種発見の経緯や新種記載の重要性なども知ってもらえたら」とも。
開館時間は9時~17時(最終入場は16時20分)。入館料は、大人=1,000円、小中学生=500円、幼児(3歳以上)=300円、3歳未満無料。