国道24号線沿いの「喫茶エスキース」(伊都郡かつらぎ町蛭子、TEL 0736-22-6397)が1月19日、「柿ミルク」の販売を始めた。
かつらぎ町、橋本市、九度山町がある紀の川中流域エリアは、柿の収穫量日本一を誇る。柿の消費拡大や利用促進にも力を入れ、伊都振興局やJAを中心に伊都地方農業振興協議会を設立。柿の新しい食べ方の提案を続けてきた。
「柿ミルク」は、柿と牛乳を1対2の割合で合わせ、ミキサーでかき混ぜた飲み物。柿料理普及のため、同協議会が2013年から発行している「伊都地方の柿料理レシピ集」にも掲載されており、各種イベントでの試飲も行われてきた。
昨年11月に開かれた「第8回大収穫祭 IN 九度山」では1日で611杯が提供され、「どこに行けば飲めるのか」という声が多く上がったことから、同振興協議会が地元飲食店に声をかけ、商品化に至ったという。
喫茶エスキースの女性店員は「柿は加工が難しく、甘さを出す工夫をした。冷凍した方が甘みを感じたので、冷凍柿を使っている」と話す。「これからも取り扱う店が増えると聞いている。地元飲食店に新しいお客さまが増えれば」とも。材料の柿は昨年収穫したものを使っているため、柿の在庫がなくなり次第販売終了という。価格は1杯400円。
「伊都地方の柿料理レシピ集」は和歌山県のウィブサイト「伊都の柿データベース」からダウンロードできる。
営業時間は8時30分~18時。水曜定休。