JR和歌山駅の1番ホームの地面に描かれた特急くろしおのトリックアートが3月末で終了する。企画はJR西日本。
トリックアートが描かれたホーム、この角度からでは立体には見えない
同アートは視覚の錯覚を利用した床絵作品で、ある地点から見ると地面に描かれた列車が立体的に見える。昨年3月、新型車両となった特急くろしお287系の白い車体がトンネルから出てくる様子をホームの床に描いた。
和歌山デスティネーションキャンペーンの一環として11月20日に登場した同アートは、公開当初は12月中に撤去する予定だったが、記念撮影を行う観光客が多かったことから期間を延長していた。
同キャンペーンは、県と市町村がJRグループ6社と連携して2013年と2014年に実施したもので、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録10周年に合わせ観光客誘致に取り組んだ。同様の取り組みは1978年から行われ、今回で5回目。JR利用旅行商品は前年比127%の売り上げを記録したという。キャンペーン予算は2億円。
JR西日本営業課の小田貴生さんは「県外からのお客さまに喜んでもらおうと、車内で頭をひねって生まれた企画。観光客が驚いて撮影している姿をよく見かける」と話す。「公開終了まであとわずか。ぜひ和歌山駅で記念撮影を」と呼び掛ける。
※当初の予定より早く撤去された。(3月25日時点)