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和歌山県立図書館で「ビブリオバトル」-読書を通じた交流の場づくりに

おすすめ本を手に、熱く語るバトラー

おすすめ本を手に、熱く語るバトラー

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 和歌山県立図書館(和歌山市西高松1)」で11月30日、「第1回 和歌山県立図書館知的書評合戦 ビブリオバトル」が開催された。主催は同館。

各賞受賞者と主催者

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 ビブリオバトルとは、バトラーがそれぞれ5分の持ち時間で自分のお薦めの本を紹介し、参加者や観客が読みたくなった本への投票数を競う書評会のこと。最も得票数の多い「チャンプ本」を決定する。今大会では、「中高生A部門」(中1~高1)、「中高生B部門」(高2・3)、「一般部門」「本にかかわる仕事をしている人部門」の4部門で、各3~4人のバトラーが対決した。

 開催の経緯について、同館館長の立野淑郎さんは「部活動や受験などの影響で近年、特に中高生の読書離れが進んでいると言われている。何とか、それを食い止める方法はないかと考えていたときにビブリオバトル開催の提案を頂いた。ビブリオバトルをきっかけに、多くの方に読書の良さを再認識していただければ」と期待を込める。

 各部門でチャンプ本に選ばれたのは、中高生A部門=和歌山市立城東中学校2年の新本みゆさんプレゼンテーションによる「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」(佐々涼子/集英社)、中高生B部門=和歌山県立伊都高等学校3年の小林由佳さんプレゼンによる「クジラの彼」(有川浩/KADOKAWA)、一般部門=岩本早紀さんプレゼンによる「ネバーランド」(恩田陸/集英社)、本にかかわる仕事をしている人部門=宮脇書店和歌山店の西田聡さんプレゼンによる「おかあちゃんがつくったる」(長谷川義史/講談社)の4作品。

 立野さんは「ビブリオバトルは読書推進のイベントであると同時に、読書を通じてコミュニケーションが生まれる場でもある。今回は約170人の来場があり、大いに盛り上がった。2回、3回と続けていければ」と意欲を見せる。

 次回開催日は未定.

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