JR海南駅前広場で7月19日・20日、屋外マーケット「ARCADE(アーケード)」が開催される。
同イベントを企画したのは、海南エリアを地元とする飲食店オーナーとデザイナー、建築士、鍛冶(かじ)職人ら。2014年ごろ、「自分たちが理想とする商店街はどういうものか」という問題提起から企画がスタートし、同年12月に10人で実行委員会を設立。ミーティングを重ねて実現にこぎ着けた。
発起人の木下宗彦さんは「人口が減っていく中で、次の世代へ向けてできることは何だろうと考えた結果、生まれたプロジェクト」と開催のきっかけを話す。イベントは今後も続ける予定で、「『イベント』『マーケット』という言葉に収まりきらない思いがある。一過性のものにしないため、3年後まで続けたい」とも。
今回出店するのは、県内の飲食店や雑貨店を中心に約40店舗。ステージではライブも行う。出店者は公募ではなく、実行委員会が「和歌山で新しい価値観を生み出している」と感じる店に直接交渉して集めた。
和歌山市内からは焙煎所併設のコーヒー店「The Roasters(ロースターズ)」(大河内)や、創作たこ焼きバー「Takoyaki EIGHT(タコヤキエイト)」(雑賀町)、インテリアショップ「CASA(カーサ)」(中之島)などが出店する。そのほか、干物を中心に扱う食品店「3時のかんぶつ屋さん」(海南市藤白)、山の上のパン店「ドーシェル」(海草郡紀美野町)、自家栽培の天然ハーブを提供する「Herb+(ハーブプラス)」(有田川町徳田)など。
当日は実際の商店街に見立てて、手作りの小屋を建設する。実行委員の一人で設計デザイン事務所「The office」を営む赤土誉さんは「和歌山のローカルな風景になじむよう、農作業小屋をイメージしてデザインした。全長24メートルのアーケードは迫力があるはずなので、ぜひその空間も楽しんでほしい」と呼び掛ける。
開催時間は、19日=11時~21時、20日=11時~18時。