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和歌山市駅前で社会実験「グリーングリーン」 市民のアイデア、実現へ

歩行者天国になる和歌山市駅前通り

歩行者天国になる和歌山市駅前通り

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 南海和歌山市駅前で9月12日・13日、市駅前通りを緑と憩いの広場に変える社会実験「市駅グリーングリーンプロジェクト」を行う。主催は地元商店街連盟や自治会、和歌山大学観光学部永瀬ゼミで構成する市駅まちづくり実行会議。

まちづくりワークショップの様子

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 市駅周辺を中心とした豊かなまちづくりを目標に、市民と町の未来につながるアクションを実践するために昨年結成した同会議。これまでに、「まちづくりワークショップ」を5回開き、乗降客の減少や空き家・空き店舗、人口減少、高齢化などの市駅前再生の課題について話し合ってきた。

 プロジェクト名の「グリーングリーン」は「拾い集める、少しずつ収集する」意味の「GLEAN」と「緑、若々しい、環境にやさしい」を意味する「GREEN」の2つの意味を込める。市駅周辺の資源や魅力を集め、緑あふれる人にも環境にもやさしいまちづくりを目指す。

 同会議のメンバーで和歌山大学観光学部准教授の永瀬節治さんは「市駅は旧城下町エリアに立地し、和歌山駅よりも古い歴史あるターミナル。まちなか再生にとっても重要なカギを握る存在だ。ワークショップでは、公園などの憩いの場を望む声が少なからず聞こえてきた。『歩いて楽しいまち』を目指すなら緑は必須だと思い、今回の企画を実行することにした」と話す。

 当日は市道和歌山市駅前通りの舟大工町交差点からシャインビルフクシマ前まで、北進車線約150メートルを歩行者天国にする。歩行者空間には、芝生のピクニックエリアやオープンカフェ、和歌山産や「緑」をテーマにした食材・雑貨などを販売するマーケットを展開。空き店舗では本を片手にお茶を楽しめるブックカフェが開かれるほか、近くを流れる市堀川では電気で進む「プラグインハイブリッド船」のクルージングが楽しめるという。

 連携企画として、12日には和歌山青年会議所が「WAKAYAMA プロジェクションマッピング in 市駅」を開催。13日には、ぶらくり丁を中心にした屋外市「ポポロハスマーケット・まちなかフェスティバル」も開催される。

 「今年実験が成功するならば、来年度以降も継続的に社会実験を実施し、考え方を市民の間に定着させていきたい」と永瀬さん。「5年後の市駅のリニューアルを見据え、それに合わせた市駅前通りのハード整備のあり方や、周辺まちづくりのビジョン共有に向け、行政に提案・働きかけを行っていきたい」とも。

 開催日時は、12日=15時~20時。13日=11時~16時。

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