和歌山市立こども科学館(和歌山市寄合町)で9月23日、宇宙カフェ50回記念特別講演会「太陽系天体探査の最新情報」が開催される。主催は和歌山市・和歌山大学地域連携推進協議会。
はやぶさ2のミッションリーダーを務めるナビゲーターの吉川真さん
同講演会は「宇宙カフェ」の50回を記念したもの。2011年7月から和歌山大学の宇宙関係研究者と一般市民が飲み物を片手に宇宙について語り合う場としてスタートした。当初はフォルテワジマ(本町)の和歌山大学まちかどサテライトで行っていたが、同施設の移転後はカフェや大学キャンパスなどで開催していた。
50回特別講演会では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の吉川真さんをナビゲーターに招く。吉川さんの専門は天体力学で、小惑星や彗星(すいせい)などの太陽系小天体の軌道解析を研究している。小惑星探査ミッション「はやぶさ」では軌道決定を担当し、ミッションの後半ではプロジェクトサイエンティストを、最終的にはプロジェクトマネジャーを兼務した。現在は、太陽系小天体探査検討チームのリーダーとして「はやぶさ2」プロジェクトを立ち上げ、プロジェクトマネジャーを経てミッションマネジャーを務めている。
同協議会事務局の後藤千晴さんは「2010年に行われた『はやぶさ』帰還ライブ中継の成功をきっかけに宇宙カフェが始まったので、吉川さんをゲストに迎えられるのはとてもうれしい」と話す。「普段はなかなか聞くことができない宇宙開発事業の最新の話を聞きに来てほしい。小学生以上の子どもの参加も大歓迎」とも。
開催時間は17時~18時。参加無料。