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和歌山のボランティア犬「もか吉」、書籍化 出版記念イベントでコスプレ披露も

もか吉と飼い主の吉増さん

もか吉と飼い主の吉増さん

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 ブックアベニュー紀州屋(和歌山市延時)で12月15日、ボランティア犬「もか吉」の生い立ちと活動を記した書籍「家族の愛犬から、地域へ──もか吉、ボランティア犬になる。」の発刊記念イベントが開催された。発行元は集英社インターナショナル(東京都千代田区)。

発刊記念イベントで披露したコスプレ姿

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 2011年に生後約2カ月で飼い主の吉増江梨子さんに拾われたという「もか吉」。保護された当初は人間を嫌っていたが、吉増さんの愛情を込めた飼育によって徐々に心を開くようになり、2012年7月、ボランティア犬としてデビューした。現在は毎日、登下校中の小学生を見守る防犯パトロールを行うほか、週に数回、高齢者福祉施設のセラピーにも訪れる。

 発刊記念イベントにはもか吉も登場し、撮影会を行った。もか吉のことを新聞で知ったという奈良県在住の50代女性は「すごく利口な犬で、見ているだけで癒やされる。以前自分が飼っていた犬と似ていてすごく懐かしい気持ちになった」と目を細める。

 吉増さんは動物との共生社会について、「わんちゃんを飼っている人は、まずご近所の人に愛犬のことを知ってもらうことから始めてほしい」と話す。

 著者でジャーナリストの江川昭子さんは2013年に東京大学で開催された日本動物病院協会(JAHA)のイベントで、もか吉と吉増さんに出会った。「吉増さんの話を聞いて人柄にひかれた。その後、私が飼っている猫についての執筆依頼をいただいたが、社会的な観点からもか吉のことを本にしたいとお願いしこの本が生まれた。動物との関係を考えるきっかけになれば」と話す。

 価格は1,512円。12月19日14時から、TSUTAYA WAY ガーデンパーク和歌山店(和歌山市松江)でも発売記念イベントを開く。

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