食肉卸問屋の神戸屋(和歌山市美園、TEL 073-436-6660)がネットショップ「noiel(ノイエル)」を開設して2カ月がたった。
一番人気は、梅酢エキスを加えたエサで育てたニワトリを使った「うめどりのハム」
1952(昭和27)年創業の同社。主に泉南から紀南エリアまでの食肉小売店やレストラン、学校給食などへ食肉の業務卸を手掛けてきた。近鉄百貨店和歌山店(友田町)の食肉販売店「和牛館」は、同百貨店開業時から運営する。
ネットショップでは和歌山の食材を使ったハムやソーセージなど食肉加工品を販売する。商品企画から社内で手掛け、職人が一つ一つ手作りする。ブランド名を兼ねる店名はドイツ語で「新しい」の意。同社がチャレンジする新事業と、「和歌山の食材とドイツの製法で新しい価値を生み出す」という思いを込める。
永井宏一郎社長は「和歌山には良質でおいしい食材がたくさんある。それを使ってオリジナルの商品を作り県外に発信したかった」と話す。開発のため永井さんが関東の講習会へ通い、研究を重ねて食材の組み合わせを決めたという。「和歌山の食材の種類の豊富さとクオリティーの高さをあらためて感じた。プロのシェフにも認められる味と品質を追求していきたい」とも。
商品は「紀州うめどり」を使った「うめどりのハム」(200グラム=540円)、「うめどりウインナー」(180グラム=486円)、「うめどりのジャーキー」(80グラム=572円)、「熊野ポークのチーズ入りウインナー」(120グラム=486円)、ぶどう山椒(さんしょう)の辛みを利かせた「紀州山椒ウインナー」(120グラム=486円)など。
商品はネットショップのほか、「和牛館」と道の駅「すさみ」(西牟婁郡すさみ町江住)で扱う。