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和歌山・御坊日高で「高校生おんぱく部」発足 「オンパク手法」取り入れ

グループでどんな活動をしたいか意見を出し合った

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 紀州鉄道西御坊駅近くの「御坊の町屋minorica*(みのりか)」(御坊市薗)で1月23日、和歌山県立日高高校と紀央館高校の生徒15人が集まり「高校生おんぱく部」のキックオフミーティングを開いた。

「高校生おんぱく部」の皆さん

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 「オンパク」は「温泉博覧会」の略称。2001年に大分県で開催された「別府八湯温泉泊覧会」(別府オンパク)が始まりで、小規模な体験型イベントを通じて交流を生みだすまちづくりの取り組み。別府オンパクのケースはその後、「オンパク手法」としてモデル化され、2006年に函館市、2008年に石川県で実施。現在は温泉地以外でもオンパクが開催されるようになり全国に広がった。

 和歌山県では昨年10月~11月、御坊・日高地方で「御坊日高博覧会」の名で初開催した。御坊市、日高郡1市6町の神社仏閣、老舗商店、漁港、里山などを会場に、歴史や文化を学ぶ講座や料理・工作教室など32のイベントを開催した。実行委員の宮脇誠さんによれば、昨年は3000人が来場し、1,000万円以上の経済効果があったという。「開催後は地元住民からも『あらためて地元特産品と出合えてよかった』という喜びの声もあった」と話す。

 今年も同博覧会の開催を目指す実行委員会は、日高高校、紀央館高校、南部高校、和歌山高専の生徒に参加を呼び掛け、一緒に地域の課題解決に取り組む「高校生おんぱく部」を発足した。和歌山大学経済学部の大澤健教授が監修する「御博サポーター養成講座」の受講やガイドブック制作、情報発信などの活動を通じて、企画力や創造力、実行力を高め、将来の地域のリーダーを養成する。

 「フレッシュだし、意見がどんどん出て刺激的だった。SNSの活用法など教えられることも多く、面白いアイデアがたくさん出た」と宮脇さん。参加した日高高校2年生の木下陽(ひなた)さんは「人がたくさん集まる企画して、御博を誰でも知っているような大きなイベントにしたい」と意気込む。

 御坊日高博覧会は7月31日から。

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