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和歌山の「ゲキノバきたまち」で地元劇団が新作披露 元建具工場を拠点に

シェアキッチンPLUGで開催した朗読会の様子

シェアキッチンPLUGで開催した朗読会の様子

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 和歌山市立城北小学校近くの「ゲキノバきたまち」(和歌山市北町)で4月23日から、劇団「Fling Fish Sausage Club(フライングフィッシュソーセージクラブ)」がオリジナル脚本の演劇「LIFE GOES ON(ライフゴーズオン)」を上演する。

今回の公演用の舞台セットは花道のようなT字型

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 「ゲキノバきたまち」は元建具工場。約70坪ほどのスペースを演劇やイベントで利用している。

 県外に住む工場のオーナーが2008年ごろ、NPOやボランティア活動を支援する有井安仁さんに「この場所を地域のために活用したい」と相談したことがきっかけで「劇の場」としての利用が始まった。その後、市の「NPOサポート資源提供事業」なども活用することで現在の運営形態になったという。

 有井さんは「地域にオーナーがいない場合は、オーナーから信頼できる第三者や組織が物件を借り受け、利用者を募集する。ワンクッション挟むことで、オーナーが安心して物件を活用できる事例になったと思う。劇場として利用するに当たり、やったことは大掃除。建築関係者など多くの人を巻き込んで、街の廃工場がクリエーティブな場所に生まれ変わった」と笑顔を見せる。

 同劇場を拠点に活動するフライングフィッシュソーセージクラブは、団員4人の地元社会人劇団。2008年から活動し、今回で15回目の長編公演となる。公演作品のライフゴーズオンは、代表で脚本家の松永恭昭さんによる書き下ろし作品。今年1月にシェアキッチンPLUG(万町)で、未発表5作から選定した2作を劇団員が朗読し、投票で選ばれた。

 松永さんは「最近は地方劇団が注目を集めている。演劇は生ものでその場に行かないと楽しめないが、同じ空間を共有するエンターテインメント。小劇場の魅力は役者との距離感にある。手を伸ばせば届く距離で見られる演技の、テレビや映画では得られない感動を味わってもらえれば」と話す。「ライフゴーズオンは原子力をテーマにしたブラックコメディーで、演劇初心者でも楽しめる内容になっている。気軽に見に来てほしい」と呼び掛ける。

 公演日時は23日19時30分~、24日18時30分~、30日18時30分~(開場は各30分前から)。料金は、前売り=一般1,500円、学生1,000円、当日=同1,800円、同1,200円、リピーター=同1,000円、同500円。

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