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和歌山市駅周辺で社会実験「グリーングリーンプロジェクト」 道路が芝生広場に

昨年の歩行者空間の芝生エリアの様子

昨年の歩行者空間の芝生エリアの様子

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 南海和歌山市駅周辺で9月15日、市駅前通りを緑と憩いの広場に変える社会実験「市駅グリーングリーンプロジェクト」が始まった。主催は地元商店街連盟や自治会、和歌山大学観光学部永瀬ゼミで構成する市駅まちづくり実行会議。

和歌山大学観光学部永瀬准教授(中央)とゼミ生

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 同プロジェクトはまちづくりの一環として、メインストリートである市駅前通りを歩行者空間として活用して可能性を検証する社会実験。昨年は2日間でのべ6000人が来場した。

 今年は、市駅前歩行者空間や近くを流れる市堀川でのクルージングに加え、「市駅まちぐるみミュージアム」を開く。周辺の店舗や施設で、手作りワークショップや和菓子作り、ティーレッスン、酒蔵見学、企画展など多彩な体験プログラムを展開する。和歌山大学観光学部准教授の永瀬節治さんは、「プロジェクトのきっかけとなった『まちづくりワークショップ』の中で地域住民から出てきた声がきっかけ。市駅エリアの店舗や施設をつないで、エリアとしての魅力を発信していきたい」と話す。

 プロジェクトのメイン企画である市駅前の歩行者空間「くすのき広場」は3日間に延長して行う。芝生のピクニックエリアやオープンカフェ、和歌山産や「緑」をテーマにした食材・雑貨などを販売するマーケットを開く。30日と1日は芝生エリアの隣にビアガーデンも出店する。

 永瀬さんは「昨年は予想以上の反響をいただいた。今年は近畿地区では前例のない24時間通行止めを行い、終日芝生広場を開放する。平日も開催することで、日常生活で駅を利用する人たちの反応も見たい」と話す。「普段はできない体験を通して、地元住民以外の人も一緒に市駅前のまちづくりを考えてほしい」とも。

 開催期間は、くすのき広場=9月30日~10月2日、市堀川クルーズ=10月1日~2日、市駅まちぐるみミュージアム=9月15日~10月2日。

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