海南駅前一番街商店街で10月30日、子ども向け職業体験イベント「ハタラコモール」が開催される。主催は「海南駅前一番街商店街組合」(TEL 073-483-7494)。
海南市内で洋食店「Maxim Cafe(マキシムカフェ)」(船尾)を夫婦で経営する日口奈央さんがプロジェクトリーダーを務める同イベント。
日口さんは「自分の子ども時代には周囲には商売をしている人や職人が多く、生活の中で社会や仕事のことを自然に学べる環境だった。Uターンして地元で飲食店を開業する際にもその経験が役立った。子どもたちに体験を通して社会や仕事を学ぶ機会を作りたかった」と話す。
同商店街で空き店舗を改装したコミュニティースペース「ファーストガーデン」(名高)を運営する西谷裕之さんが日口さんの考えに賛同し、同プロジェクトを立ち上げた。2人の呼び掛けに、まちづくり活動に従事する人を中心に約30人の有志が集まった。
イベントでは物販を体験したい子どもに、好きなものを持ち寄り子ども自身が店長となる「こどもフリーマーケット」を行う。和歌山で働く大人が講師となり、写真撮影やラテアート、石けん作り、クリスマスリース製作などのワークショップ(一部有料)も行う。
飲食ブースでは、子どもたちに地元の食材に関心を持ってもらおうと、海南産のハモや野菜、果物を使った子ども向けの「海南御膳」(限定20食)や、フレッシュジュース、酒かすプリンを販売するほか、飲食店や雑貨店約15店が出店する。
日口さんは「成長した子どもたちが『いい経験をしたな』と思えるような体験を用意したい。街への愛情が芽生えるようなイベントに育てていきたい」と意気込む。
開催時間は11時~16時。