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和歌山・丹生神社で新春初詣初笑い 「笑え笑え」で参拝客も大笑い

「笑い男」と呼ばれる「鈴振り」のかけ声で境内に笑い声が響いた

「笑い男」と呼ばれる「鈴振り」のかけ声で境内に笑い声が響いた

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 和歌山・日高川町の丹生(にう)神社(日高郡日高川町江川、TEL 0738-53-1125)で1月3日・4日、恒例の「初詣初笑い」が行われ集まった参拝客の元気な笑い声が境内に響き渡った。

供え物を盛り付けた福升を持って笑う参拝者

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 別名「笑い祭」と呼ばれる「丹生祭」を毎年10月に開く同神社。神代の時代、出雲で行われる八百万の神の集まりに遅れ、ふさぎ込んだ丹生都姫の命を心配した村人たちが「笑え笑え」と勇気づけ、笑顔を取り戻した言い伝えに由来するという。

 「初詣初笑い」は町役場の職員の提案で始まり、今年で10回目を迎えた。新年初めに無病息災、交通安全、皆が笑顔になるようにと、町と観光協会と神社が協力し初詣の催しとして開く。ユニークな初詣に2日間で約2000人の参拝客が訪れる。

 「鈴振り」と呼ばれる派手な衣装と化粧に身を包んだ男性が、鈴を振りながら「エーラクシャーヨーラクシャー(永楽じゃ、世は楽じゃ)、笑え笑え」と声を掛けると、集まった参拝客は「はっはっは」で新春一番の笑い声を響かせた。

 鈴振りを務めた松下廣司さんは「初笑いも10回目、今年は年男で72歳になるが、健康に迎えられたのも丹生神社のおかげ。この役目を果たせてうれしい。人生浮き沈みはあるが、この初笑いで笑顔の絶えない一年になりますように」と満面の笑みを浮かべた。

 同町在住の女性は「毎年、観光バスが来て多くの人でにぎわいがあっていい。今年は年女で大勢の前で奉納が気恥ずかしかったが、この一年の無病息災を祈願した。健康一番で過ごしたい」と笑顔を見せた。

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