和歌山市民図書館(和歌山市湊本町3)で1月21日、「ライブラリーカフェ」が開催された。主催は和歌山市民図書館の未来を考える団体「みんとしょ」。
同館が南海電鉄和歌山市駅ビルへ移転することが2015年に発表されてから、「新市民図書館を考えるワークショップ」など、新しい図書館の在り方を考える取り組みを行われてきた。市教育委員会が昨年3月に公表した「和歌山市民図書館基本計画」には1階にカフェの設置検討が記されている。
「ライブラリーカフェ」は要望の多かったカフェを現在の図書館で実現するイベント。「自然の中で本を読む」をコンセプトに野外用のテントや椅子を並べ、観葉植物を設置したピクニック風に飾り付けした。
当日は約60人が訪れ、キャンプ用の椅子やテントに腰を下ろし読書を楽しんだほか、ホットコーヒー、ゆず茶、ジュースなどの販売も行った。
同法人理事の小川貴央さんは「園芸業の人の協力で観葉植物も設置して、普段とはひと味違う図書館を演出できた。子どもたちは普段は静かにしないといけない図書館で、寝転がって本が読めることに喜んでくれた。『楽しかった、またやってほしい』と声をかけてもらえた。今回はピクニックだったが、次回はまた違った趣向でイベントを開催し、新しい図書館の在り方を考えていきたい」と意欲を見せる。