JR和歌山線の和歌山駅~橋本駅間で9月3日、沿線高校の生徒たちが車内で演奏する臨時列車「アートトレイン」が運行される。
同線沿線を盛り上げることを目的に列車内演奏会のほか、駅や駅前で開催されるアートイベント。和歌山市立和歌山高校と県立の和歌山・和歌山東・和歌山工業・那賀・粉河・笠田高校・橋本・紀北農芸高校の8高校と、きのかわ支援学校の10校とJR西日本和歌山支社のコラボ企画で、昨年に続き2回目。今年は同線沿線エリアの活性化を目指した「ワカカツ ~ぼくらの和歌山線活性化プロジェクト~」の一環として行う。
臨時列車の車内では各校の吹奏楽部や軽音楽部、和太鼓など音楽系クラブなどが駅間ごとに順次演奏するリレーコンサートを開催。和歌山駅中央口側と高野口駅の駅前広場でも、30分程度のコンサートを2回~3回開催する。昨年は200人近くの生徒が参加した。そのほか和歌山駅、岩出駅、橋本駅では絵画や書道、写真などの作品展示も行う。
JR西日本和歌山支社の羽鳥英紀さんは「昨年は第1回ということもあり、偶然乗った列車がアートトレインだったという乗客もいたようだ。地元高校生の演奏は乗客にも好評で、『またやってほしい』との声に応えての開催となった。駅のコンサートでも大勢の方が足を止めて見てくれるので、参加する生徒たちも去年以上の演奏を披露しようと練習に励んでいるようだ」と話す。「今年はJRスタッフも地域を盛り上げる一員として『ワカカツ』のユニホームで参加する。ぜひ皆さんも電車に乗って見に来てもらいたい」と呼び掛ける。
臨時列車は和歌山駅発9時23分と橋本駅13時40分の1往復。駅コンサート開催時間は、和歌山駅=11時10分~、12時10分~、13時10分~、高野口駅=12時20分~、13時10分~。アート作品展示は9月末まで。