和歌山城西の丸広場(和歌山市一番丁)で9月23日・24日、「レインボーフェスタ和歌山」が開催される。
LBGT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの総称)を中心に、障がい者、外国人など「マイノリティ」について知識と理解を深め、悩みを抱える当事者や関係者との接点を創出しようと企画した同イベントは今回が初めて。
イベントに当たり、LGBTやインターセクシュアルなど、さまざまなセクシュアル・マイノリティの当事者や支援者が中心になって実行委員会を結成した。
第1回のテーマは「いっしょくた」。さまざまな違いを持った人たちが、互いの違いを認めて「いっしょくた」に存在できる街で、「誰もが楽しめるお祭り」を目指す。自由に自己表現できる場になればとコスプレでの参加も認め、会場内に着替えブースも用意する。
初日は、会場のステージにLGBTシーンで活動する男性グループ「虹組ファイツ(にじぐみふぁいつ)」、2日目は名古屋を拠点に活動するLGBTアイドルグループ「NSM=(Nagoya Sexual Minority Equal)」と、ダンスコピーユニット「DXハンター」が登場する。
LGBTについて理解を深めてもらおうと、3人の当事者が交代でミニ講演会を両日とも開催する。講師は元読売新聞記者で高野山真言宗僧侶の柴谷宗叔さん、「チーム紀伊水道」理事長の衛澤創さん、同フェスタ実行委員長で「LGBTと愉快な仲間たち」代表の安西美樹さん。
そのほかステージでは、ダウン症の子どもたちとその家族で結成されたダンスサークル『ひま和り』によるよさこいや、手話コーラス「Rainbow Sign Orchestra」、ゴスペル、ベリーダンスなどが披露される。会場内には、飲食店や雑貨店が出店する。
安西さんは「マイノリティであることを深刻に悩んで命を絶ってしまう事例もある。このフェスタで支援団体や居場所が身近にあることを知ってほしい。お互いを知ることでもっと思いやりを持てれば、和歌山はもっといい街になる。お祭りを楽しみながら自分のこととして関心を持ってほしい」と呼び掛ける。
開催時間は10時~16時。入場無料。