「和歌山サイクルプロジェクト」委員会が現在、和歌山市内を中心に、サイクルラックの設置を進めている。
カフェ「CUPS(カップス)」の前に設置されたサイクルラック
同会が設置するサイクルラックは木製のサドル掛け型。スタンドがないスポーツタイプの自転車向けで、ラックを設置することで、サイクリング客の利用を後押しする狙い。同会メンバーが大学生や地域住民と共同で、工作ワークショップを開き製作した。
県内のサイクル愛好家が運営する同会は、和歌山の自転車文化の促進と発展を目的に活動する。メンバーはアマチュアサイクリング選手やサイクル用品店の店員、サイクリング・フリーペーパー編集者、スポーツMCなど15人。バイクラック設置以外に、サイクルイベントの誘致やフォトコンテスト、サイクリング情報サイトやサイクリングの相談窓口の運営も行う。
同会代表の西林孝紘さんは市職員。サイクリングの政策研究に取り組んだのがきっかけに2015年愛好家に声掛けして同会を結成した。
西林さんは「サイクリング歴は5年ほど。初めはしんどくて楽しくなかったが、体重20キログラムの減量に成功した。健康的で景色を楽しめるところが気に入った。特に和歌山は海、山、川の地域資源が豊富で、サイクリング文化を広げたいと思った」と話す。
現在サイクルラックが設置されているのは、8カ所。テーブルとベンチ、自転車整備用工具、自動販売機やトイレをサイクリストに提供する「和歌山サイクルステーション」(出島)や、加太海水浴場(和歌山市加太)、宿泊施設「Gesthouse RICO(ゲストハウス リコ)」(新通5)、「ゲストハウス&カフェ 楓荘」(磯の浦)や、カフェ「CUPS(カップス)」(薮ノ丁)などのほか、イベントにも設置する。
西林さんは「生活の中に自転車があれば楽しいので、これからもみんなでアイデアを出し合って活動を広げていきたい」と意気込む。
利用無料。