和歌山市立小倉小学校(和歌山市新庄)で11月5日、「第3回かかしコンテスト」が行われた。主催は社会福祉法人哲人会小倉園(同)。
昨年に引き続き優勝した小倉保育所のかかし テーマは「宇宙警察」
地域交流を深めるために開催する文化祭の一環で今年で3回目。毎年出展数が増え、今回は市内の学校や病院、福祉施設を中心に53団体、かかし75体の応募があった。今年人気を博した「ブルゾンちえみ」や「ミニオン」、「美女と野獣」などのキャラクターを模したかかしが登場し来場者の目を楽しませた。文化祭の来場者およそ500人が投票した。
金賞は昨年に引き続き小倉保育所が受賞。作品のテーマは「宇宙警察」でビニール製のクッション材などで宇宙服を再現したり、ペットボトルキャップでカラフルな衣装を身に着けたりしたかかしの2体を子どもたちと約1カ月で制作した。中心になって制作した年長のふじ組の男児「腕と耳と足をくっつけるのが難しかった。金賞をもらえてうれしい」と笑顔を見せた。
同園の高倉理行園長は「元々、小倉地区は米どころとして有名な場所。かかしはあちこちの田畑に立ち並び親しみのある存在だ。当園でもかかしにあいさつのプラカードを掛けて呼び掛けるなどして、地域交流を図ってきた」と話す。「かかし作りはこの時期の恒例行事なので授業の一環として取り入れている学校もある。かかしを作ったことがない団体向けに出前授業を行った。来年も、かかしコンテストを通じて地域を盛り上げていきたい。当面は応募100体を目標する」とも。
受賞作品は和歌山市役所の市民ギャラリーに展示する。