和歌山城近くに「未病健康 つぶらカフェ 三番丁店」(和歌山市三番丁、TEL 073-488-1345)がオープンして1カ月がたった。
水を使わずにココナツミルクで煮込み、ひよこ豆が入った「イエローカレー」
「身体は食べ物でできている」がコンセプトの同店は、2015年にオープンした加太店に引き続き2店目。吹き抜けもあるビルの3フロアを使った開放的な空間で、1階から3階に50席を用意する。
店主の酒井円美さんは「15年前に家族を亡くしたことがきっかけで、予防医学やストレスのない生活、未病について学んできた。当時は主婦だったが、健康な人を増やしたくて開業した。1店目は自宅を改装してできる範囲でやってきたが、さまざまな縁があって2店舗目につながった」と話す。「未病」は病気ではないが、軽い症状が出ている状態を表す東洋医学の概念。
和歌山の食材を中心に、「ヘルシーで食べごたえのある」メニューをそろえる。「ブリカツランチ」に使う「近大ブリ」は、世界で初めてマグロの完全養殖に成功した近畿大学の技術を使って養殖されたもの。酒井さんは「お肉と間違うほどの味わいがあってヘルシー」と太鼓判を押す。そのほか、すべて国産材料の十五穀米や白糖を使わない味付けなど、食材の選定にこだわる。
ランチメニューは、ピタパン(700円)、イエローカレー、しらす丼(以上1,100円)、ブリカツランチ、「まごわやさしい」ランチ(1,300円)など。「まごわやさしい」は和の食材を指す造語で、豆類、ゴマ類、ワカメ、野菜、魚、シイタケ(きのこ類)、芋類の頭文字を取っている。
カフェメニューは、「黒ちゃん(黒糖蒸しケーキ)」(350円)、ところてん(400円)、豆かん(500円)、「お豆腐の白玉ぜんざい」(600円)など。
酒井さんは「健康に気を使う人を増やしていきたい。そのためにイベントをしたり、店舗を増やしたりなど、自分も積極的に動いていければ」と意欲を見せる。
営業時間は、ランチ=11時~14時、カフェ=14時~17時。土曜・日曜定休。