JR和歌山駅近く、みその商店街の「アートサポートセンターRAKU(ラク)」(和歌山市美園町5)と周辺施設で11月25日から、障がい者アートを楽しむイベント「happyアートday」が開催される。主催は「共助のまちづくり協会」。
新聞紙アートのワークショップ(エイブルアート近畿2016「ひと・アート・まち和歌山」)
同センターは2012年設立の障がい者文化活動施設。表現活動を楽しむワークショップや作品展、交流活動を通じて、障がい者の社会活動への参加を支援する。同協会では昨年参加した「エイブル・アート近畿2016」(近畿労働金庫主催)の反響に手応えを感じ、和歌山単独のアートイベントを企画したという。活動グループの一つ「福祉とアートとデザインの勉強会」のメンバーが中心となりイベントを運営する。
運営メンバーの峰政裕一郎さんは「障がいのある人は日頃はサービスの受け手だが、アートでは提供者・発信者に変わる。問題行動がアートを通して表現することで感動が生まれることもある。アートに詳しくない人にも『面白い』『すごい』は伝わる。豊かな考えがあってデコボコが認められる社会を目指したい」と意気込む。
当日は展示のほか、ライブやワークショップも行う。初日は就労継続支援事業所「Po-zkk(ポズック)」の「ポズックちんどんパフォーマンス」や、新聞紙で動物など立体物を制作する「新聞紙アート」、700種類の糸をそろえる「さをり工房Heart to Hand(ハートトゥハンド)」での織物体験など。2日目は「地域活動支援センター櫻」の利用者で結成したジャンベ(西アフリカの太鼓)演奏チーム「アボロッサム ジャンベ」のライブやメンバーが教えるワークショップ「たたいてみる?!太鼓ジャンベ」を行う。そのほか和歌山信愛女子短期大学の講師で陶芸家の井澤正憲さんと、同大学の学生が障がい者と共同制作した陶芸作品を展示する作品展も開く。
理事長の島久美子さんは「見て聞いて参加して感じるイベントになっている。アートを楽しむことで心が豊かになり、幸せを感じることができる。つらいことも超えていく力になる。障がいのあるなしや、大人子ども関係なく、楽しんでもらい社会を変えるきっかけになれば」と話す。
開催時間は10時~17時。ライブイベントは25日・26日の13時~。12月1日まで。