9月30日で引退した105系車両が10月26日、和歌山駅と橋本駅を1往復するラストランを行った。
同車両は、和歌山線が電化した1984(昭和59)年に同線に導入され、30年以上市民の足として利用されたが、今年3月に導入した新型車両227系への置き換えが完了した9月30日、全編成が引退を迎えた。
出発駅の和歌山駅には早朝から多くの鉄道ファンや地元住民が集まり、車両内外の撮影を行ったり、思い出話に花を咲かせたりするなどして105系のラストランを楽しんだ。和歌山線沿線では、カメラを構え105系の姿を残そうとする人や、野外活動中に105系に向かって手を振る人たちの姿が見られた。
橋本駅からの折り返しでは約260人が乗車し、終点の和歌山駅に着くと、車庫に戻る105系に手を振ったり拍手をしたりして最後の見送りを行った。