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JR和歌山線「105系」ラストランに350人 運転士に花束贈呈も

和歌山駅で運転士に花束をプレゼントする地元中学生

和歌山駅で運転士に花束をプレゼントする地元中学生

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 JR和歌山線で9月末に引退した105系車両のラストランイベントが10月26日、JR和歌山駅~橋本駅間で行われた。

JR和歌山駅でラストランを終えた105系の撮影をする人たち

 橋本駅の駅員が企画した同イベント。同車両は、和歌山線が電化した1984(昭和59)年から約35年間走り続け、9月30日に全編成が引退した。

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 この日は、4両編成の105系が約190人の鉄道ファンを乗せ、9時16分に和歌山駅を出発。岩出駅、粉河駅で停車し、橋本駅へ向かった。沿線には105系の走る姿を写真に残そうとする人たちの姿が見られた。

 橋本駅からの復路運行では、車内に105系の写真や寄せ書きを展示。14時過ぎにラストランを終え、和歌山駅に車両が到着すると、同乗していた鉄道ファンなど約260人が記念撮影を楽しんだ。最後のアナウンスが流れ車庫へ回送する際には、拍手する人や手を振る人、「ありがとう」と声を掛ける人が見られた。

 運転士に花束をプレゼントした岩出市在住で中学生の山本勇気さんは「『トワイライトエクスプレス』に乗って以来、電車に興味を持ち、鉄道写真を撮っている。さまざまな車両を撮影しているが、105系は地元を走っていた電車で思い入れがあるの乗りに来た」と話す。「ほかの車両の引退の時にも運転士さんに花束を渡したが、今回も驚きながらも喜んでくれてうれしかった」と笑顔を見せていた。

 橋本駅長の角野敦彦さんは「高校生のころに和歌山線が電化し、当時は吹奏楽部員としてセレモニーで演奏した。その後、国鉄に入社し、初めて車掌になったときに105系にも乗車していたので、とても思い出深い」と話す。「今日は橋本駅にも9時半ごろから人が増えてきた。国鉄時代の車両がなくなっていく中で、暑い日も寒い日も長らく地域の人を運んでくれた105系。新型車両に世代交代したが、たくさんの人に見送ってもらえてうれしい」とも。

 和歌山線では現在、車載型IC改札機を搭載した227系車両が走行。2020年春から交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」への対応も始まる。

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