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JR和歌山線で「105系」ラストラン 青い車両の「最後の勇姿」

粉河駅に停車する105系(2019年2月撮影)

粉河駅に停車する105系(2019年2月撮影)

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 JR和歌山線で9月末に引退した105系車両が10月26日、JR和歌山駅~橋本駅間を臨時運行する。

3月から和歌山線で導入が始まり、9月末で全て置き換えが完了した新型車両227系

 国鉄(現在のJR)が1981(昭和56)年から製造した車両で、県内では現在、きのくに線(紀勢本線)でのみ運行する。和歌山線が電化した1984(昭和59)年に同線に導入し、30年以上市民の足として利用された。今年3月に導入した新型車両227系への置き換えが完了した9月30日、全編成が引退を迎えた。

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 当日は和歌山駅と橋本駅間を1往復運行する。乗車区間の乗車券を購入すれば誰でも乗車可能。橋本駅から出発する際には、同駅で行う105系写真展の写真を車内でも展示する。

 公共交通に詳しい和歌山大学の西川一弘准教授は「105系はローカル線の短編成化を進めるため、必要な機器を1両にまとめた車両。製造当時の国鉄財政は厳しく、必要最低限の改造にとどめるなど、さまざまなコストダウンが図られている。まさしく、ローカル線の未来に対応した車両だった。この精神を受け継いだのが新型車両227系1000番台。地方ではローカル線の廃線が続いているが、鉄道会社と地域住民が一体となって、和歌山線の存続を目指してほしい」と話す。

 JR西日本和歌山支社の島田真衣さんは「引退前にはさまざまな場所で撮影された105系の写真がSNSで見られ、たくさんの人に愛されていたと感じた。今回の企画は橋本駅の駅員の発案で、皆さまにぜひ乗ってもらいたい」と話す。「『長らくのご愛顧ありがとうございます』と感謝の気持ちを込めて運行するので、最後の勇姿を見届けてほしい」とも。

 ダイヤは、9時16分和歌山駅発と13時9分橋本駅発。乗降できる駅は往復共に和歌山駅、岩出駅、粉河駅、橋本駅のみ。

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