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JR和歌山線・橋本駅で新型車両「227系」お披露目 見物客でにぎわう

新型車両の見学に訪れた人でにぎわう橋本駅

新型車両の見学に訪れた人でにぎわう橋本駅

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 JR和歌山線の新型車両「227系」の展示会が2月23日、橋本駅(橋本市古佐田)で行われ、見学者でにぎわった。

沿線地域のゆるキャラも登場しにぎわうホーム

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 3月16日から和歌山線と奈良県内の桜井線に導入される同車両。近畿エリアを走行する車両のデザインを継承しつつ、奈良と和歌山エリアに共通する文化・歴史・自然を表現した緑色を基調とする。今年から2両編成の28本、合計56車両を順次置き換える。車載型IC改札機を搭載し、全車両置き換え完了後の2020年春以降に交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」に対応する。

 この日は和歌山駅から橋本駅まで、試乗会が行われ関係者など約100人が乗車したほか、県立那賀高校生徒がPR動画制作のため車窓から沿線風景や手を振る人たちを撮影した。

 橋本駅到着後、車両が公開され展示会が行われた。訪れた人は車両内を見学し、シートの座り心地を確認したり、ドアの手動開閉を体験したりして歓声を上げた。地元住民らは地元産ゴボウ茶「はたごんぼ茶」や地酒を振る舞ったほか、和歌山線マスコットキャラクター「わっふる」や高野山の「こうやくん」、紀の川ぷるぷる娘の「いちごっぷる」、九度山町の広報担当宣伝部長「ゆきむらさま」などご当地マスコットキャラクターも駆けつけ、会場を盛り上げた。

 試乗会に参加した公共交通に詳しい和歌山大学の西川一弘准教授は「227系は従来の車両に比べ、揺れが少なく加速がいい。車両とホームの隙間が少なく、バリアフリー対応のトイレもあり快適になった」と話す。「橋本駅の入線時にはホームにあふれんばかりの人が見学に来ていて驚いた。子ども連れから高齢者まで幅広い世代の人たちが車両見学や写真撮影をしていた。新しい時代を感じさせるデザインと機能を持つ30年ぶりの新車両への期待が大きいと感じた。近年は利用者の減少が続いているが、地元の人たちには和歌山線に乗って支えてほしい」とも。

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