和歌山市の中心市街地にあるぶらくり丁商店街で7月21日、ランチとテークアウトの店「ぶらくりきっちん」(和歌山市米屋町、TEL 073-488-5225)が隣接した空き地にテラス席「ぶらくりパティオ」を増床オープンした。
和歌山の食材を使った総菜や定食メニューにこだわる同店。新設した「パティオ」では、バーベキューなど店内で調理できないメニューを提供する。すでにプレオープンしており、和歌山のジビエをバーベキューで楽しめる「晴れの日ビアガーデン」を開いている。
ジビエとは猟師が捕獲した野生鳥獣の肉のこと。主に日高川町から、イノシシやシカ、ウズラ、ウサギなどの肉を仕入れている。和歌山県では農作物の被害が深刻化しているため、女性オーナーが「食べて地域貢献を」と思ったのがきっかけという。
バーベキューは予約制で、セットメニューと単品から選べる。2人前から注文できるセットメニューは「牛・馬・豚 3種のハラミセット」(2,800円)、「ジビエ~猟師のまかない~セット(イノシシスジ焼き、シカスジ焼き)」(2,700円)、「タレ焼き“3羽”のセット(おやどり、ウズラ骨付き、ウサギ)」(2,160円)。
単品は「牛ハラミ」(880円)、「ラムスペアリブ」(880円)、「ウサギ」(980円)、「ソーセージ」(400円)、「野菜盛」(400円)など。ドリンクメニューは「生ビール」(480円)、「チューハイ」(420円)、「グラスワイン」(420円)、「焼酎」(480円)など。
近藤知美店長は「スタッフ総出で荒れていた空き地の草を刈り、中庭をイメージして作り上げた。もともと根付いていた木に加え、季節の草花も育て始め、青空と緑を楽しめる空間になった」と話す。今後については、「ぶらくり丁のシンボルとなり、ここに人が集まってコミュニケーションを取るような場所になれば」と意気込む。
ぶらくりパティオの営業時間は14時~20時。予約すれば11時から利用可能。雨天中止。