道の駅「柿の郷くどやま」(伊都郡九度山町)芝生広場で11月9日、「大収穫祭in九度山」が開催された。
恒例の「柿の皮むき大会」などで盛り上がる同祭は今年で8回目。今回は2日間で延べ1万2000人が訪れた。「昨年は天候に恵まれず、1万人程度の人出だった。今年も2日目は雨だったが、前日が晴れだったおかげで県外からも柿を求めてたくさんの方が来てくれた」と九度山町役場の田村宏さん。
人気は旬を迎えた富有柿と、姉妹都市・上田市の信州リンゴの販売コーナー。いずれもイベント初日の販売開始から長蛇の列ができ、2日間を見込んだ販売予定分が初日のうちに完売した。「生産者の皆さんが慌てて畑に収穫に向かってくれたので、2日目も採れたての柿を販売できた」と話す。
9日のメーンイベント「柿の皮むき大会」には30人が参加した。ルールはナイフを使って途切れさせずに柿をむき、皮の長さを競う。
優勝は今回で4年連続という橋本市在住の岩坪寿恵美 (いわつぼすえみ)さん。記録は149センチ。「練習はしていないが、柿やリンゴが大好きで毎日むいている。普段通り平常心を心掛けた」と話す。「昨年の記録は133センチ。塗り替えることができてうれしい」と笑顔を見せる。
「これからは柿の葉が赤く染まる紅葉シーズンに入る。九度山町では現在、柿販売以外にもウオーキングイベントやスタンプラリーも実施しているので、ぜひ訪れてほしい」と田村さん。
富有柿の販売は12月上旬まで。