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和歌山のツキノワグマ「ベニー」保存に向け寄付募る 市民団体が呼びかけ

ポスターを手にアピールする「わかやまフレンZOOガイド」の後藤さん

ポスターを手にアピールする「わかやまフレンZOOガイド」の後藤さん

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 ツキノワグマのはく製と骨格標本の製作を目指す「ツキノワグマ『ベニーちゃん』の生きていた姿を残したい」プロジェクトの募金箱が12月27日、和歌山城公園動物園(和歌山市一番丁)に設置された。企画は市民団体「わかやまフレンZOOガイド」。

和歌山城公園動物園内に設置した募金箱

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 ベニーは、7月18日に同園で死んだ雌のツキノワグマ。1994(平成6)年から同園で飼育し、推定31歳だった。和歌山市は、7月20日から献花台を設置し、約1カ月で100本の花束と80通の手紙が供えられた。

 わかやまフレンZOOガイドは2011(平成23)年に設立。2018(平成30)年まで同園で動物ガイドや環境学習会などイベント開催、園内の整備などを市と協働で行ってきた。活動を休止していたが、ベニーの死をきっかけに活動を再開し、市と協議を重ね、ベニーの遺体を譲与された。はく製や骨格標本の製作に必要な目標金額は120万円。完成後は博物館等へ寄贈する。

 同団体事務局長の後藤千晴さんは「ベニーの突然の死はとてもショックだったが、メンバー全員が『ベニーを残したい』とすぐに動き出した。献花台に集まった花や手紙から、大勢の市民と思い出を共有する大切な存在で、ベニーは、和歌山城公園動物園の象徴だったと改めて感じた。市と協議したり、はく製作りを依頼したり、初めてのことばかりだが、市民の力でベニーの姿を後世に残したい」と話す。「学術的に価値のある記録を残すことで、野生動物の保全に向けた研究や他施設のツキノワグマの福祉向上にもつながれば」とも。

 同団体では1月中旬から、インターネットによる寄付受け付けも始める。

※寄贈についてを追記しました。(2024年12月28日15時00分修正)

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