ギャラリーとカフェを併設するコチョウラン販売店「HIKARU ORCHIDS（ヒカル・オーキッド）」（有田市千田、TEL 0737-23-8701）が11月14日にオープンして2カ月がたった。

「ヒカル・オーキッド」で販売する「グラスデストロベリー」と「備長炭焙煎コーヒー」

　同店を運営する「ヒカル・オーキッド」（同）では年間20万株のコチョウランを生産。佐原宏社長が、コチョウランのある空間や世界観を伝えていきたいと出店した。3000平方メートルの敷地に販売店やギャラリー、カフェ、オフィスが入る店舗を新設した。

　黒を基調としたガラス張りの店舗は、内装を備長炭で塗装。建物を取り囲む庭は1500本のクロチクを植え、窓から眺めを楽しめる。土地の勾配を生かし、建屋や周囲の風景、庭が一体に見えるよう、里山をイメージした庭を佐原社長が設計した。

　販売店とギャラリーでは、サイズや品種の異なるコチョウランや観葉植物、花器を取り扱う。支柱や鉢などの天然資材を利用した地球環境に配慮したオリジナルブランド「フォアス」のコチョウランも販売する。

　カフェでは洋菓子店「ギャラリーシグマ」（千田）のケーキや焼き菓子、名産品のミカンやサンショウを使ったドリンクなどを提供する。メニューは「グラスデストロベリー」（1,100円、木曜～日曜のみ）、焼き菓子5種（600円）、ジェラート（610円）、備長炭焙煎コーヒー（Mサイズ＝600円）、「上友農園の有田みかんジュース」（900円）、「かんじゃ山椒園のぶどう山椒ソーダ」（750円）など。

　佐原社長は「ギャラリーやカフェで過ごしてもらい、生きているグリーンのある世界観を体験してほしい。インテリアの中に花があることが日常になったらうれしい」と笑顔を見せる。「贈答用に使われるコチョウランは廃棄の問題がつきまとうため、生産者の責任として環境負荷の少ないオリジナルブランドを立ち上げた。これからも時代に求められるものを作り、広く提案していきたい」とも。

　営業時間は10時～16時30分。水曜定休。