有田川町のビール醸造所「NOMCRAFT Brewing（ノムクラフトブリューイング）」（有田川町長田）が1月24日、中山正隆有田川町長を表敬訪問し、国際ビール品評会での審査員長賞受賞を報告した。

「アジアビールチャンピオンシップ2024」で審査員長賞を受賞した有田川町のビール醸造所「ノムクラフトブリューイング」の「ノムクラフトラガー」

　ビール品評会「ASIA BEER CHAMPIONSHIP（アジアビールチャンピオンシップ） 2024」には、西はヨルダンから東は日本までのアジア各国のビール醸造所が参加。「ヴァイスビア」「アメリカンペールエール」「スタウト」など32の部門を設け、それぞれに金賞、銀賞、銅賞を授与した。「チェアマンズセレクション（審査員長賞）は、基準以上の高品質なビールを作った醸造所に贈る。同醸造所は、2024年10月にシンガポールで開催された同コンペの「インターナショナルラガー」部門で44銘柄から選ばれた「Nomcraft Lager（ノムクラフトラガー）」で受賞した。同部門での入賞は国内唯一。

　同醸造所は、2016（平成28）年に閉園した旧田殿保育所を改装し、2019年5月に創業。経営は「CAMPS（キャンプス）有田川」（同）。米国、英国、ドイツなどの出身者が「ノムクラフアイピーエー」などの銘柄を造る。2024年2月には同醸造所のIPA「オクトパスキング」が「JAPAN BREWERS CUP 2024」IPA部門で1位を受賞した。

　金子巧社長は「ノムクラフトラガーは、伝統的なクラシックスタイルのビール。淡麗で飲みやすく、何杯でも飲みたくなる。天ぷらなど素材の味が分かる食べ物との相性がいい」と話す。「醸造所も大きくなり、安定的に供給できるようになった。より多くの人に有田川町産のビールを飲んでもらいたい。今後は町外にも飲める場所を増やしていきたい」とも。

　中山正隆有田川町長は「国内に続き海外での受賞はすばらしい。引き続き活躍してほしい」と話す。

　価格はノムクラフトラガー（350ミリリットル）＝600円～。