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和歌山・有田川町の「高垣酒造」が180周年 クラファンで蔵ファン獲得へ

漫画家・石川雅之さんのサイン入りの醸造タンクの前で「龍神丸」を手にする高垣社長

漫画家・石川雅之さんのサイン入りの醸造タンクの前で「龍神丸」を手にする高垣社長

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 有田川町の「高垣酒造」(有田川町小川、TEL 0737-34-2109)が創業180年を記念し、現在、特別酒をクラウドファンディングサイトで限定販売している。

築100年以上の高垣酒造の酒蔵

 9代目杜氏(とうじ)の高垣任世さんが作った吟醸酒「紀勢鶴 2020」と、先代・高垣淳一さんが最後に作った吟醸酒「紀勢鶴 10years old」をセットにした「妻の新酒×夫の古酒セット」をクラウドファンディングサイトで限定販売。開始から6時間で目標額30万円を達成し、7月14日現在、目標額の7倍を上回る230万円を突破した。

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 同社は1840(天保11)年、同町で創業。初代・高垣又右衛門さんが「空海水」と呼ばれる有田川源流の早月渓谷の湧き水の魅力に引かれ酒造りを始めたという。現在は生原酒を中心に、屋号でもある日本酒「紀勢鶴」や「紀ノ酒」「喜楽里」「里の花」「龍神丸」など約50種を製造する。

 8代目杜氏の淳一さんは2010(平成22)年8月に急逝。当時は酒造りには直接関わらず、経理などを担当していた妻の任世さんが「170年間一度も休んだことのない酒造りの歴史を絶やしてはいけない」と事業を引き継いだ。

 任世さんは「夫が亡くなったのは突然のことで、まるで時間が止まったようだった。10年間さまざまな人が手を差し伸べてくれたおかげでここまでやってこられた。これからは皆さまにお返しをしていきたい」と話す。「お客さまと近い距離で楽しめる蔵にしていきたい。皆さまに高垣の酒をかわいがってもらい、大切に、おいしく飲んでいただければ」とも。

 クラウドファンディングを企画した次女の侑里さんは「当社は、母一人で酒造りをしているので、営業ができず県内での消費がほとんど。全国の人に知ってもらいたいと挑戦した。『酒蔵のストーリーに引かれた』『今は県外在住だが応援している』『いつか蔵に行きたい』などたくさんの応援メッセージをいただきうれしい」と話す。

 クラウドファンディング支援募集は8月30日まで。

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