![「日本版ライドシェア」で運行される車両](https://images.keizai.biz/wakayama_keizai/headline/1739449307_photo.jpg)
一般ドライバーが自家用車に客を乗せる有償運送サービス「日本版ライドシェア」が2月7日、和歌山市、海南市、紀の川市、岩出市などの和歌山市域交通圏で始まった。
2024年3月に国土交通省が開設した同サービス。タクシー事業者の管理下で、自家用車や第一種運転免許を保有する一般ドライバーを活用し、タクシー不足を補う。東京や名古屋、大阪など12都市では現在、タクシー配車アプリのデータから車両が不足する地域や時間帯を特定。不足分を補いライドシェア車両を運用している。
和歌山県では、ライドシェア車両を金曜・土曜の16時~翌5時台までに限定。和歌山県タクシー協会加盟の「ユタカ交通」(和歌山市中之島)、「和歌山第一交通」(福島)、「伸光タクシー」(小雑賀)の3社が計5台を運用する。スマートフォン用配車アプリ「GO(ゴー)」でのみ配車可能。利用者が配車の際にタクシーかライドシェアかを選択する。運賃は通常のタクシー料金と同等となる。
1月31日は和歌山市役所前でサービス開始を知らせる「お披露目会」を開催。利用する車両の展示や試乗を行った。
ユタカ交通和歌山北営業所の櫻田国広さんは「まずは二種免許を持たない職員が社用車を使い、運行を開始した。金曜・土曜は台数が増えたことでよりスムーズな配車が可能になった。ぜひ配車アプリを使ってほしい」と話す。「一般ドライバーを募集しているので、乗客にありがとうと言ってもらえる乗務員の仕事を体験してもらえたら」と話す。