
アート&音楽イベント「わかやまお城の動物園応援フェス」が5月31日・6月1日、和歌山城公園(和歌山市一番丁)で開催される。主催は雑貨店「モコモコミュージアム」(島崎町3)。
2023年に初開催し今年で3回目となる同イベント。来場者にアート製作ワークショップやステージ企画などを楽しんでもらい、収益の一部を和歌山城公園動物園で飼育する動物のエサ代として寄付する。モコモコミュージアム店主の岡本知子さんによると、昨年は約3000人が来場。製作した絵やオブジェは、空き園舎に展示するという。
砂の丸広場では、動物の絵を描いたり、オブジェを作ったりするワークショップを行う。特設ステージでは、子どもたちのダンスやよさこい演舞、和太鼓、学生バンドの演奏、動物園クイズ大会、餅まき、菓子まきなどを行う。オタリアとビーバーの触れるはく製を展示する。このほか、キッチンカーが出店を行い、ラーメン、たこ焼き、カレー、ホットサンド、和菓子、ジュースなどを販売する。31日は、西の丸広場でも消防ポンプ車の展示や猿回しなどを行う。
同園は1915(大正4)年に和歌山市の「和歌山公園改良計画」が発表され、現在と同じ「南の丸」に造られた。開園年が分かる記録は残っておらず、当時の新聞記事から1919(大正8)年には存在したことが分かっている。
岡本さんは「お城の動物園は市民にとって、親子4代にわたって思い出がある場所。はく製の展示など、かつてのお城の動物園を思い出せる企画も用意する。皆さんが動物園に足を運ぶきっかけになれば。市民参加で大切な場所を存続していきたい」と話す。
開催時間は10時~17時。入場無料。小雨決行、雨天中止。