
和歌山城公園動物園(和歌山市一番丁)が7月18日、日立市かみね動物園(茨城県)から迎え入れたアメリカビーバーの「あんず」の公開を始めた。
「あんず」は2023年6月24生まれの2歳の雌。体重は約10キロ。和歌山城公園動物園から飼育員2人が迎えに行き、大雨の中、約12時間かけて同園に到着した。飼育員の西本明日香さんは「移動中は、最初は不安そうにソワソワした様子だったが、徐々に慣れてケージ内で丸くなって寝ていた。和歌山に着いてからは元気にイモやニンジン、ハクサイ、キャベツなどを食べている」と話す。
同園では2023年にアメリカビーバーの「ひざし」が死んでからビーバー舎が空いており、飼育動物を検討してきた。今回、日本動物園水族館協会を通じてビーバーの照会があり、新たなビーバーを迎え入れた。
西本さんは「和歌山の方が少し暑いせいか、日中は日陰で休んでいることが多い。涼しくなると外に出てプールで泳ぐ姿も見られる。体が慣れるまでは優しく見守ってもらえたら」と話す。「泳いだり木をかじったり、毛づくろいする姿がとてもかわいらしい。さっそくあんずを追いかけて来園したビーバーファンもいるので、当園でもアイドルになってくれた」とも。
開園時間は9時~17時。火曜休園。