
海南市在住のカメラマン黒岩正和さんによる写真展「島魂 TOUKON島人達に受け継がれる祭り」全国巡回展が9月12日、「海南ノビノス」(海南市日方)で始まる。
黒岩さんは、2007(平成19)年から離島の祭りの撮影を始め、硫黄島以外の国内の有人島全てを訪問。延べ1600回以上島を訪れ、400回以上の祭りを写真に記録した。1月には、77の祭りを収録した初の写真集「百島百祭」を刊行した。
写真展「島魂」は、1月に「富士フイルムフォトサロン東京」(東京都港区)で2万人、2月に「富士フイルムフォトサロン大阪」(大阪府大阪市)で5000人を動員した。このほか、「里帰り」展として、撮影地になった島の船着き場や図書館などで2~3点を展示するなど、全国巡回展を行う。
黒岩さんによると、今回の展示では、東京・大阪で展示した20点のうち18点ほどを展示するという。
黒岩さんは「大阪の写真展がきっかけで、海南での展示が実現できた。地元の皆さんにも作品を見てもらえる機会ができてうれしい。どの祭事も島の人たちが受け継いできた大切な思いが詰まっている。島の祭りが休止していくことが気がかりだが、存続できている理由の一つは、関わる人や興味を持つ人が増えること。さまざまな祭りの光景と魅力を、写真を通じて興味を持ってもらえれば」と話す。
9月18日まで。時間は9時~21時30分(最終日は16時まで)。入場無料。