
民泊施設「HABi-Wakaura(ハビワカウラ)」(和歌山市和歌浦中)が8月7日、和歌山市立和歌浦小学校近くに開業した。経営は、「野上不動産」(同)。
同社は不動産事業のほか、宿泊・民泊施設の運営を手がける。社長の野上真紀さんは和歌山市出身。2022年に東京からUターンし、空き家を活用した宿泊施設運営のほか、観光客への観光案内、移住相談などの事業を手がける。
同施設は、「HABi-Sekido5(ハビセキドファイブ)」に続く2施設目。「価値を引き継ぐ×遊び心×ここちよさ」をコンセプトに、観光客に加え、訪日客や長期滞在者など幅広い顧客を見込む。
広さ700平方メートルの敷地内に、ガーデンテラスのほか、3棟の空き家を改装した宿泊棟を設置する。現在は和室棟「Hanare-Hinoki(ハナレヒノキ)」と洋室棟「Sakura with P(サクラウィズペット)」の2棟が営業する。
「ハナレヒノキ」は広さ約47平方メートル、2DKでキッチン付き。室内には、特注のヒノキの寝台に布団を敷いた「お殿様ベッド」、河内長野市の伝統工芸品「座敷すだれ」、岐阜の伝統工芸品「あんどん」、サテンやオーガニックコットンの寝具リネン、今治タオルなどを用意する。
「サクラウィズペット」は広さ約29平方メートル。ペットと一緒に宿泊できるほか、サイクリスト向けに自転車ラックを用意する。
野上社長は「ガーデンテラスからは和歌浦の景観が楽しめ、『マリーナシティ』の花火も見える。美しい海や山、寺社に囲まれたロケーションで、非日常を体験してもらいたい」と話す。「今後、露天風呂やワーケーション向けデスクスペースなどを充実させていく。たくさんの人が和歌浦を訪れるよう、地域活性化につなげたい」とも。