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和歌山のカフェで備前焼作品展-米国横断した若手作家らが企画

グランドキャニオンで制作した茶碗を手にする3名(左から森 大雅さん、藤田 祥さん、森 敏彰さん)

グランドキャニオンで制作した茶碗を手にする3名(左から森 大雅さん、藤田 祥さん、森 敏彰さん)

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 大新公園近くのカフェ「Deli+Table ti.po(ティポ)」(和歌山市畑屋敷葛屋丁、TEL 073-422-0559)で12月14日、若手備前焼作家3人による陶芸作品展「渡米後」が始まった。

アメリカで出会った作家さんたちによる作品(右奥の黒色の作品は、アメリカの原住民が制作している土器)

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 和歌山市出身で現在は岡山県で備前焼作家として活躍する藤田祥さん、岡山県備前市出身の備前焼作家・森大雅さんと同市出身で備前焼窯元六姓の1人森泰司さんの長男・敏彰さんが企画する同展。今年5月~7月に行った米国横断での文化交流の軌跡を紹介・展示する。3人の作品のほか、現地で出会ったアーティスト16人による作品も並ぶ。

 藤田さんは「アメリカキャラバンの実現は、鎌倉出身でアメリカ在住の陶芸家・八巻駿平さんと『いつか、日米やきもの交流会をやりたい』と話していたのがきっかけ。今後も、備前焼を通じてのアメリカとの文化交流を続けていきたい」と話す。

 渡米中は、備前焼ワークショップや備前焼を使った茶会、現地の陶芸家と穴窯で作品を焼いた共同制作などを通じて、日米の文化交流を行ったという。

 「備前焼は釉薬を使わずに、窯の温度の強弱や燃やし方などによって模様を付ける。一方、米国の焼き物は上薬で模様を付けるので、現地ではその違いをワークショップで実際に体験してもらった」と森敏彰さん。

 今年10月、備前市でも今回と同様の作品展を開いた。藤田さんは「和歌山で若手の備前焼作家と交流できる機会はなかなかないので、幅広い世代の方たちにぜひ見に来ていただきたい」と来場を呼び掛ける。

 カフェ営業時間は10時30分~18時30分(土曜日=11時~17時)、金曜定休。今月21日は19時から、3人によるトークショー、備前焼で日本酒を楽しむ会も開く(要予約、参加費=2,000円・別途ドリンク代)。

 展示は12月28日まで。

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