和歌山県内の26書店で7月20日、「わかやま絵本大賞2013」の読者投票が始まった。
わかやま絵本大賞は、昨年1年間に発行された絵本の中から、投票形式で地元書店員が絵本10冊を選出。その10冊を参加書店の店頭に陳列し、来店客による投票で「大賞」を決定する。「大人と子どもとでは、絵本を選ぶ基準が違うのでは」という参加書店員の一言から、「大人の選ぶ大賞」と「子どもの選ぶ大賞」の2つの大賞が設定された。
「昨年始まった『静岡書店大賞』は大成功を収めた。静岡に続いて、和歌山も書店業界を熱くしていきたい」と意気込むのは、同実行委員会発起人の一人で、TSUTAYA WAY ガーデンパーク和歌山店の店員・岩瀬竜太さん。
ノミネートされた絵本は、「いーものみーつけた」(新日本出版社)、「おかあちゃんがつくったる」(講談社)、「おべんとう」(福音館書店)、「かあさんのこもりうた」(金の星社)、「しっぽしっぽしっぽっぽ」(フレーベル館)、「だいすきぎゅっぎゅっ」(岩崎書店)、「ちがうねん」(クレヨンハウス)、「ツリーハウス」(西村書店)、「バナナじけん」(BL出版)、「へなちょこ」(学研教育出版)の10作品。
今後の展望について、岩瀬さんは「わかやま絵本大賞は、お客さまに書店へ足を運んでもらうきっかけ作り。これを機に、絵本に限らず、本に触れる楽しさを多くの人に知ってもらいたい。そして、和歌山の文化向上に貢献したい」と話す。
来店者による投票は、和歌山県内のTSUTAYA WAY各店、アラオ書店各店、宮脇書店和歌山店、紀州屋書店、アミーゴイズミヤ店、福岡書店、宮井平安堂貴志川FC店の県内26書店店頭で受け付けている。投票期間は9月1日まで。大賞の発表は9月19日を予定。