伊勢部(いせべ)柿本神社(海南市日方)で7月19日、オール海南ロケの映画「ISHICHI(イシチ)」プレミア上映会が開催される。6月9日、海南市内でチケット販売が始まった。
海南市の市民団体と吉本興業(大阪市中央区)が共同製作した同映画は約15分の短編作品。吉本興業が2011年から展開する地域活性化事業「あなたの街に住みますプロジェクト」の一環として、今年1月に海南市黒江をロケ地として撮影された。3月に行われた第7回沖縄国際映画祭で上映後、和歌山県内では初上映となる。
海南市の特産品である漆器とその職人を題材にしたストーリーで、江戸時代からある一つのおわんの秘密を巡って街中に波乱が巻き起こるファンタジー。主演の漆器職人役を演じるのは、吉本新喜劇の青野敏行さん。監督は「瘡蓋譚(かさぶたたん)」を代表作とする上野遼平さん。
神社で上映会を行う理由について、実行委員の志場泰造さんは「上映するならここしかないと思っていた。撮影中に女性会がスタッフに提供する食事を作ったり、監督や撮影スタッフのミーティングや宿泊場所に使ったりと映画の製作を支えた拠点」と当時振り返る。「この場所での上映が実現して本当にうれしい。ぜひ多くの人に見てほしい」とも。
チケットを取り扱う物産観光センターの担当者は「朝からチケットを買い求める人が多く驚いた。前売り券はなくなりそうなので、早めに買い求めてほしい」と呼び掛ける。
上映会当日は上野監督の舞台あいさつや、メーキングシーンの上映、本作にも出演する和歌山県住みます芸人のコンビ「わんだーらんど」による漫才舞台などを予定する。
13時開演。チケットは、前売り=1,500円、当日=2,000円。JR海南駅構内にある物産観光センター、紀州漆器伝統産業会館「うるわし館」(船尾)などで販売している。