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和歌山・海南で「地方発信型映画」製作プロジェクト-監督は現役高校生

海南映画製作実行委員会のみなさん

海南映画製作実行委員会のみなさん

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 海南市民会館(海南市日方)で1月5日、和歌山・海南を舞台にした「地方発信型映画」の製作発表が行われた。

海南市民会館で行われた映画製作発表の様子

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 地方発信型映画は、吉本興業(大阪市中央区)が2011年から地域活性化のために行っている「あなたの街に住みますプロジェクト」の一環。映画を通して地域の魅力を全国に発信することを目的とする。

 同プロジェクトでは2011年以降、全国30地域で15分~30分の短編オリジナル作品が誕生している。和歌山では初の取り組みで、製作は海南の市民団体と吉本興業が共同で行う。

 海南青年団体連絡会議を中心とした地元市民団体が協力し、昨年12月17日に海南映画製作実行委員会を設立。京都府出身の現役高校生、上野遼平さんが監督を務める。上野さんの代表作は2014年製作の「瘡蓋譚(かさぶたたん)」。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭に正式出品され、史上最年少監督として脚光を浴びた。

 海南が舞台となったのは、「和歌山住みます芸人」として県内を拠点に活動する谷坂俊輔さんと東岸誠さんのコンビ「わんだーらんど」との縁がきっかけ。谷坂さんは紀美野町出身で、同コンビが「ふるさと劇団海南座」の旗揚げ公演で座長を務めている。

 「海南は愛着のある地域なので、今回の話は素直にうれしい。和歌山はいまいちエンターテインメント慣れしていないと感じていたが、新たなチャレンジでガラッと変わりそうな気がする」(谷坂さん)

 実行委員の志場泰造さんは「行政ではなく、市民団体主体で実現するのは珍しいと聞いた。皆で作り上げたいとの思いでたくさんの団体に声をかけ、垣根を越えて一致団結しようとしている。監督やプロデューサーにこの土地の歴史や文化を伝え、ストーリーの提案もしている」と話す。「この取り組みで、映画館がたくさんあったころの華やかさが少しでも戻ってくれば」とも。

 映画は2月初旬にクランクインし、3月25日の第7回沖縄国際映画祭に上映する予定。

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