和歌山大学近くの欧風カレー店「マイソール」(和歌山市向、TEL073-451-8807)が4月29日に10周年を迎え、7月4日に10周年記念パーティーを開催する。店舗面積は30坪。席数はカウンター席8席、テーブル席30席の計38席。
店主の貴志公一さんは、26歳からの4年間を東京の欧風カレー店で修業し、30歳で地元和歌山に戻って店を構えた。「いつか飲食店を開きたいと、開業まではさまざまな店で修業してきた。イギリス遊学中に、カレー店を営む友人と作った欧風カレーがおいしくて、これだと思った」と、当時を振り返る。
欧風カレーは日本の洋食文化から生まれた料理といい、ご飯とからみやすいように小麦粉でとろみをつけたルウが特徴。同店では、数時間かけてブイヨンを煮込んだルウに独自ブレンドの香辛料を加え、日本の米に合うスパイシーなカレーを作り上げた。
店名の「マイソール」は、ヨガの聖地・インド南部カルナータ州にある町名。貴志さんは「欧風カレー店なのにインドの地名なのでややこしい」と苦笑いを浮かべる。「東京で修業中にヨガに興味を持ち、ヨガをやっているうちにいつかインドへ行ってみたいと思い名付けた」と話す。
貴志さんのお薦めメニューは、じっくり煮込んだ特製ビーフカレー(サラダ、前菜、ドリンク、ミニデザート付き1,300円)。先月定番メニューに仲間入りしたチキンカツカレー(同セット付き1,400円)もリピーターが多く、人気があるという。このほか、シェフの気まぐれカレー(同セット付き1,400円)、七種の野菜カレー(同セット付き1,300円)、ガレットランチ(1,000円~)など。
10周年パーティーでは、貴志さんと一緒にイベントをしてきた友人のバンドがライブを行うほか、有田川町で空間をデコレーションするアーティストmomoさんが店内を飾るなど、いつもと違った雰囲気を演出する予定。パーティーは18時~翌2時、参加費は2,000円(特製手ぬぐい付き)。
貴志さんは「いろいろな人と出会い、やりたいことをやり、ぜいたくではないけれど楽しい生活を送っている。昨年はガレットをメニューに加える挑戦をした。5年後、10年後に向かって、また新しい挑戦をしていきたい」と意気込む。
営業時間は11時~20時。日曜・月曜定休。