「イオンモール和歌山」(和歌山市中字楠谷)グランドオープンの記者会見が12月9日、ホテルグランヴィア和歌山(和歌山市友田町)で開かれた。和歌山市への出店は初。
同施設がオープンするのは、和歌山市北部で開発が進められている学園城郭都市ふじと台の商業ゾーン。敷地面積は約15万5000平方メートル、延べ床面積は12万8000平方メートル。駐車台数は約3500台、駐輪台数は約900台。
モール棟の1~3階には、イオン和歌山店と約210の専門店が入る。ファッションブランドは、スウェーデンの「H&M」や米・GAPが展開する「オールドネイビー」、LA発の「FOREVER21(フォーエバー・トゥエンティワン)」、スペインの「ベルシュカ」、シンガポールの靴ブランド「チャールズ&キース」など。遊べる書店「ヴィレッジヴァンガード」や鉄道模型店「ポポンデッタ」なども和歌山初進出。
屋上に設置する「オートモール」は、敷地の東から直接車でアクセス可能。メルセデス・ベンツ、BMW、ネッツ・トヨタ、スズキの4つのカーブランドが並ぶ。
アウターモールの北側ではショップストリートを展開。アウトドアブランドの「モンベル」や「LOGOSショップ」、インテリアの「マージナル」などが軒を連ねる。南側1階はレストランストリートで、地元の人気イタリアン「センプレコンテ」や近畿初出店となる焼き肉店「伊藤課長」、ハワイアン・フードの「ラナイカフェ」など。そのほか、食物販ゾーンやスイーツゾーン、約1000席のフードコートも。
敷地西側には、棚田状に広がる外部広場「ふじとパーク」を展開。日本の棚田百選にも選出されている和歌山県有田川町の「あらぎ島」をイメージしたという。和歌山大学前(ふじと台)駅と地下1階デッキで直結し、南海本線を利用した来場者も見込む。
わずか数十キロで隣接する「イオンモールりんくう泉南」との差別化について、同社営業本部長の岩本博さんは、「和歌山は服飾関連を強化、泉南はスポーツや家電を強化することですみ分けを行う」と説明。「地元スーパーへの勝算」について問われると、「勝ち負けで考えていない。どの店に行くかを決めるのはお客さま。地域の皆さまに喜んでもらえるのが一番」と力を込める。
グランドオープンは2014年3月16日9時。公式サイトでは現在、専門店の求人特集が組まれている。年中無休。