和歌山公園動物園(和歌山市一番丁)で5月12日、恒例の「ヒツジの毛刈り」が行われた。
同園で飼育するヒツジはメス2頭。品種改良で毛が生え変わらないヒツジが涼しく健康に過ごせるよう、毎年行っている。
今年はこどもの日イベントとして、動物園サポーターの親子20組が毛刈り体験。ヒツジのストレスを考慮して、子どもたちが刈った腹部の毛だけが短い状態になっていた。
毛刈りを担当したのは、3人の飼育員と市民ボランティア「わかやまフレンZOOガイド」のメンバーたち。あいにくバリカンの調子が悪く、ハサミで全身を刈ることに。しかし、手慣れた手つきで約2時間かけ、それぞれ3.1キログラムと4.4キログラムの羊毛を刈り取った。
飼育員の前嶋弘樹さんは「5日のイベント後すぐに毛刈りする予定だったが、天気が悪かったため延期を余儀なくされた。今日は暑くなったので、毛刈りができて良かった」と話す。「自分たちの制服はまだ冬服だが、ヒツジたちの方が一足早くクールビズスタイルになった」とも。
遠足で来園していた子どもたちや、見物していた家族連れは「涼しそう」「あんなに毛が取れるなんて」などと話していた。