和歌山城西の丸広場(和歌山市一番丁)で6月3日、ドイツビールの祭典「和歌山オクトーバーフェスト2016」が始まった。
ドイツ・バイエルン州の州都ミュンヘンで毎年10月に開かれる「オクトーバーフェスト」は1810年、当時の皇太子ルードヴィヒとザクセン皇女の結婚式を多くのミュンヘン市民が祝ったのが始まり。現在はビールやドイツ文化を楽しむイベントとして各国に広まり、日本では2003年に横浜で初めて開かれた。和歌山では初開催となる。
会場の西の丸広場は観光土産品センターと観光バス駐車場に隣接し、和歌山城天守閣を一望できる場所。広場には約150席が入る巨大なテントを設置する。
会場内のステージでは和歌山で活躍するアーティストやパフォーマーが日替わりで登場。初日は白浜町出身のミュージシャン古家学さん、4日・5日はストカンや内川樺月さん、岡なづきさんほか、11日にはアロエルートが出演する。1時間に1回、ドイツの乾杯ソングを流し、来場者に乾杯を呼び掛ける。
実行委員長の伊都将司さんは「和歌山で開催するならこの広場しかないと思っていた。和歌山城には外国人観光客も多いので、海外の人とも一緒に乾杯して楽しんでほしい」と話す。「気軽に立ち寄れるよう入場は無料にした。大きなテントを用意したので多少の雨でも大丈夫。ステージと乾杯ソングで盛り上げるので一人でも気兼ねなく来場してほしい」と呼び掛ける。
メニューは、ヴァイエンステファン(ヘフヴァイス、ドゥンケル、ヴィタス)、レフ・ブロンド、ステラ・アルトワなど7種のドイツビールとバス・ペールエール(以上1,200円)を生ビールで提供する。ミラードラフト(800円)、ニンジャラガー、ニュートン、レッドストライプなど(以上1,000円)、10種のドイツ、アメリカ、チリ、オーストラリアなど世界各国の瓶ビールをそろえる。各種ソフトドリンクに加え「こどもビール」(300円)も用意する。フードメニューはソーセージ盛り合わせ、ホエー豚の厚切りベーコン(以上900円)、アンチョビーポテト(700円)、アメリカンステーキ(2,000円)など。熊本物産コーナーも設置し、熊本地震の被災地を応援するほか、各店舗に募金箱を設置する。
開催時間は16時~22時(土曜・日曜は11時から)。入場無料。今月13日まで。