和歌山・JR海南駅前で7月30日、「鱧(はも)&地酒フェスタ」が開かれる。主催は「鱧の街・菓子の街 海南プロジェクト実行委員会」。
同委員会は新たな街の名物を生み出すことを目的に、飲食店関係者や市観光協会、住民有志で昨年4月に結成された。イベント開催は初の試み。
海南市下津町の戸坂漁港では京都の高級料亭などに出荷されるハモが水揚げされていることから、同委員会はハモを生かしたメニュー開発を行っている。同町には全国でも珍しい菓子の神様を祭る橘本(きつもと)神社があることから、同町仁義(にんぎ)地区の特産であるビワを生かした菓子の開発にも取り組んでいる。
ハモ料理の開発グループリーダーでレストラン「シャンポール」(海南市大野中)の前田洋三さんは「今まで提供されていたメニューは定番のものが多かった。ハモにもっと親しんでもらえるように、さまざまなメニューを考案した」と話す。
今回のイベントでは、ハモの加工技術の講習会と新メニューの試食会を実施。地元の12店舗がハモカツバーガーやフライ、照り焼き、いなりずしなど、ハモを使った創作料理を提供する。ハモ料理グループ10社による詰め合わせも販売(1,000円、100個限定)。地酒は海南市の酒造会社5社の地酒を1杯100円で用意する。
前田さんは「ハモは高級魚のイメージがあるが、手軽に楽しんでもらえるメニュー開発を心掛けた。和食だけではなく、パスタやハンバーガーなどのメニューもあるので、このイベントを機に地元の名産品に親しんでもらいたい」と意気込む。
開催時間は17時~21時。